会社同期その他の脳内でキャッチボールブームが到来したらしく,その様子を見聞きしていたら自分もやりたくなった.
例によって私のキャッチボール能力偏差値は概ね12程度だが,その歴史は意外に古く,小学校に上がる前には既に父親からグローブを与えられて外に連れ出され,近所のバッチングセンターのネットを漏れ出た軟球を拾い集めては家の物置にストックするという作業を趣味のひとつとしていた.
父親とのキャッチボールは,その後,私が反抗期を迎えるまで続き,当時使っていたグローブはローリング酢のサード用だったのだが,今やこのグローブは私の了解を得ずにどこかへ失踪してしまい,仮に捜索隊を組織したところで発見されるのは,ちょっと賞味期限を数年ほど過ぎてところどころ白や黒の起毛素材風の有機物で覆われた,大きめのクリームパン的なものに相違ないのだ.
したがって,まずはグラヴを調達してこないといけない.
かつて御殿場のアウトレット内で,フラリと冷やかしたナイキの店に安く売っていたような記憶があったので,先日たまたま同じアウトレットへ出かけたときに覗いてみたところ,B級品が1万5000円ほどで売られていた,ように見えた (なぜか突然どうでもよくなってあまり確認しなかった).
それほど暮らし向きに余裕のない私はB級品を諦め,次に 「激安の殿堂・新宿職安通り店」 を訪れた.野球用品売り場には,合成皮革でできた大き目のクリームパン的なものが並んでいた.
ローワーミドル階級出身の私としては,もう少し見栄を張りたい気分になり,軟球を2コ買って帰った.そういや軟球ってモデルチェンジしたんですね.ディンプルがなくなっててビビった.
そうして結局たどり着く先はヤフオクなのであった.
小学生の頃,級友のグラヴを飾るカッチョよいロゴと,その発音の響きから,ZETT に憧れたことを思い出して探したが,今ひとつ手頃なものがなく,ひとしきり悩んで佐々木(SSK)の内野用を入手した.
今んとこ,会社では勤め先ビルの麓にある公園,自宅付近では陸軍飛行場跡地を縄張りにして,ヘボい感じでやってます.
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