火事場の安否確認

-- 刑事さん、あの人です。--

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製造実習に出掛けた

 私は普段,東京の高層ビルで雪隠にこもって居眠りをすることで生計を立てていますが,しばしば出張と称して東海地方の田舎町に出掛け,工場のラインでモダンタイムスの真似事をやります.先日は出張ではなく,工場実習を目的として当地を訪れました.

 工場では乳首を浮かせた大勢の異国の男女が労働に勤しんだり,熱い接吻を交わしたり,腰を抱き合って徘徊したり,壁にもたれて尻を揉み合ったりしています(実話).
 また,パチンコ屋の駐車場で車座になって尻を半分ほど露出しながらうんこ座りをし,それどころか実際にうんこを放っている気だるい乙女や,股ぐらに白菜を挟んで原チャリを駆り,二段階右折の何たるかを知らないおばはんらが,高度に熟達した手技によって,おそるべき速さで「夢」という名の製ひんをおきゃくさまのもとへとおくりだしています.
 我々は実習中,これらの女子に混じって生産ラインに立ち,各々嗜好に応じた手技を磨いてその後の生活を充実させることを目標としています.

 歴戦のつはものである彼女らの戦いぶりを目にして,一瞬躊躇した私ですが,手先の器用さ以外に自身の存在意義を認めない私は,ここで負けたらもう便器に入水して死ぬしかありません.
 名ばかりの技術トレーニングの中,死相を漂わせながら只ならぬ気迫でビス打ちに没頭する姿勢を評価され,私は実習生としては異例の,まるまる1人分の工程を与えられました.
 ラインに配属されて一心不乱に夢を組み立てていると,やがて夢の材料が底をつきます.そんなときには「need ammo!」と一声叫べば,金髪ツインテールの19歳がクソ重たい台車を飛ばして急行し,上目づかいにニヤリと笑いながらガラガラと弾を補給しては慣れた足つきで台車を蹴っ飛ばし,正確に180度方向転換して引き返していく,その一連のしぐさに激しいエロカッコヨサを見出した私は,彼女を一目見たいがために部品をポケットにちょろまかしては「need ammo!」を連呼しました.
 というのは一部ウソで,19歳のあみちゃんは私の作業スピードを逐一チェックしてくれており,部品が足りなくなる前にきちんと補給してくれるんですけど.
 一般の実習生であれば,ライン毎に課された日産台数に追いつけるはずもない状況に組み込まれたわけですが,あみちゃんを1秒でも長く見物したい!と猛烈に部品を消費した結果,熟練熟女が終業30分前には日産を達成する工程を,なんとか15分前に終えることに成功したのでした.

 私は都会のオフィスで働くソフィスティ毛糸な女子とは,大抵の場合クソおもしろくもない会話しかできません.多くの場合彼女らは,レスラーマスクを32枚ほど重ねてかぶっており,さらに私との間にどこでもドアを96枚ほど立てて精神的物理的に距離を取ろうと図ります.
 一方,田舎の工場にはプロレスもドラえもんもまだ伝来していないのでしょう,人々はみな気さくで飾らず,飾らないばかりか基本的に全裸で歩き回っており,男女ともにたいへん気軽に楽しくお話ができます.会ったその日にすぐごうこんしてもらえます.
 ただし,うんこの話や顔面崩壊フェチの話,誰が死ねばいい彼が死ねばいいというような話をしているうちはいいのですが,ひとたび小難しい話を始めると一方通行な会話になります.

 それでも,東京の職場ではほとんど耳にすることのない「ありがう(訛り)」「ごんね(訛り)」で埋め尽くされたラインの雰囲気は涙が出るほど心地よく,ここでなら私も存在することを許されるのではないかと思わず錯覚するほどでした.

 実習の日程を終えて東京に帰るその日が迫っても,同行した他の実習生が通常業務への復帰をもれなく歓迎する中,私ひとりがうわ言のように「need ammo!」を繰り返しては,名残惜しさに枕を濡らすのでした.

 私は終生田舎のパン工場に留まってサンドイッチにピクルスを挟み込む作業に従事したいとは思いませんが(実習先とパン工場は何の関係もありませんが),現在の東京での職場はどうあっても不向きであるのだろうという自覚を新たにしてしまいました.

 そして今日も私は便所に逃避するのです.




 先を思うと不安になるから

 今日のトコロは寝るしかないね


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  1. 2004/10/22 (Fri) 01:49:30|
  2. 与太話
  

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